Summer Game Fest、Gamescom、そして東京ゲームショウ——2026年の主要ショーケースへの「不出展」が立て続けに判明し、待機勢の間に動揺が広がっている。当初「2026年リリース予定」とされていた無限大ANANTAだが、雲行きはかなり怪しい。海外コミュニティでは「2027、下手をすると2028年まで待つことになるのでは」という声が目立ち始めた。今回は、リリース時期を巡る最新の動向と、海外勢のリアルな反応をまとめて紹介する。
※本記事にはリーク情報・非公式の推測・コミュニティの反応が含まれます。リリース時期などの確定情報は公式発表をご確認ください。
これまでの経緯:「2026年リリース」はどこから来たのか
無限大ANANTA(旧・Project Mugen)は、NetEase傘下のNaked Rain Studioが手がけるアニメ調オープンワールド。2023年夏に初公開され、2024年11月に現行タイトルへ改名された。
大きな転機となったのが2025年9月の東京ゲームショウ2025だ。世界初のプレイアブル出展が行われ、PVのクオリティの高さに加え、「キャラガチャ無し」という異例のマネタイズ手法が大きな話題を呼んだ。日本ゲーム大賞2025では「フューチャー部門」を受賞している。
「2026年リリース予定」という具体的な時期が示されたのもこの頃だ。会場で配布された週刊ファミ通の特集にその記載があり、その後、2025年11月のNetEase第3四半期決算、さらに2026年2月の第4四半期決算でも2026年リリースの方針が繰り返し確認された。この時点では、「開発に大きな遅れが出ない限り2026年は堅い」という見方が主流だった。
雲行きが怪しくなった理由:主要イベント「全欠席」
ところが2026年に入り、状況を疑わせる材料が積み重なっていく。
- 5月20日:NetEase520発表会で新情報なし ── NetEaseが毎年5月20日前後に開催する大型発表会だが、今年は無限大ANANTAに関する新情報は一切なかった。
- 5月21日:決算Q&Aで「品質優先」を強調 ── 第1四半期決算の質疑応答で、開発陣は競合を意識した戦略について問われ、「リリース時期や競合の数ではなく、体験の独自性と完成度こそが成否を決める」「急いで中途半端なものを出すくらいなら、時間をかけてでも正しいものを作る」と回答。リリースタイミングへのこだわりを、意図的に弱めたようにも受け取れる内容だった。
- 7月8日:TGS2026の出展企業一覧になし ── NetEaseもNaked Rainも出展リストに見当たらず、TGS2026出展の可能性はほぼゼロに。
- 7月10日:BW2026(bilibili World)に登場 ── AMDブースの展示内に無限大ANANTAが確認された。新PVの公開こそなかったものの「生存確認」は取れた形。NVIDIAに加えAMDとも提携しており、幅広いデバイスへの最適化が進んでいる気配もうかがえる。
- 7月19日:Gamescom出展なし ── NetEase英語版アカウントが発表したGamescom出展タイトルにも、無限大ANANTAの名前はなかった。
要するに、夏〜秋の主要ショーケース(SGF・Gamescom・TGS)をすべて欠席する見込みということだ。これらの場は本来、発売が近いタイトルが大々的にプロモーションを打つ絶好の機会。それを軒並みスルーしている以上、「2026年内リリースはより不透明になった」と言わざるを得ない。
海外の反応:Redditは「焦らず待つ」派が優勢
リリースの遅れを危惧するスレッドが立ち、多くのコメントが集まった。テーマごとに反応を整理する。
①「作り込み優先で待つ」派が多数
最も目立ったのが、「急いで爆死されるより、完成度の高い状態で出してほしい」という声だ。
- 「今年出せる品質でないなら、待つ方を選ぶ。開発が成功して報われてほしい」
- 「ゲーム開発には時間がかかる。バグまみれの急ぎ足より、遅れても磨かれた一本を」
- 「ここに来るときに来る、それでいい。楽しみではあるけど焦ってはいない」
「パニックになる必要はない、つなぎの他ゲーをやりながら気長に待とう」というトーンが全体の基調になっていた。
②時期予想は「2027年」中心、一部で「2028年」も
具体的な予想は割れているが、2027年を軸にする意見が多い。
- 「早くてもQ1 2027」「現実的には2027年後半」
- 「2028年にずれ込む可能性もある。最近“方針を練り直している”という話を聞いた」
ただし「2028年説」や「方針変更」については明確なソースが示されておらず、「女主人公が削除された」という過去のデマと同様、噂が独り歩きしているだけではないかと釘を刺すユーザーもいた。この手の未確認情報は鵜呑みにしないのが賢明だろう。
③GTA6との“競合”を巡る議論
海外掲示板らしいのが、年末発売とされるGTA6との兼ね合いを心配する声だ。
- 「GTA6のハイプが落ち着くまで、ぶつけるのは避けた方がいい」
- 「GTA6のPC版は来年後半では。そこに重なると、PCユーザーは“本家”に流れてしまう」
一方で、こうした心配に冷静な反論も。「完璧なリリース窓など永遠に来ない。GTA6を避けても、その頃には別の新作が出てくるだけ。待ち続けたらキリがない」という指摘は多くの賛同を集めていた。そもそもプラットフォームやジャンルの性質が異なるため、真正面から競合するのか?という疑問もある。
なお開発側も決算で競合について問われており、「競争を避けるつもりはないが、焦点は差別化。“現代都市で本当に生活している”という没入感が武器」と、真っ向勝負よりも独自路線で勝負する姿勢を示している。
④つなぎは他のオープンワールド系で
待機期間中は、NTE(Neverness to Everness)やSilver Palace、鳴潮(WuWa)などで繋いでいるユーザーが多い様子。ただしNTEについては「神アプデで化けた、期待以上」という評価と「グラインドが面倒で萎えた」という評価が真っ二つに割れており、コメント欄で長文の応酬も見られた。
⑤番外編:「AI生成ゲーム」脅威論
少数派だが、「本当の脅威はGTAではなくAIによるゲーム生成だ」という意見もあった。「個人が作りたいものを作れる時代が近づいており、時間をかけすぎるのはリスク」という主張だが、これは現状かなり先走った見立てで、コミュニティの主流にはなっていない。
まとめ:公式は「2026年」を撤回せず、しかし……
現時点で、NetEaseが「2026年リリース」を正式に撤回したわけではない。とはいえ、主要イベントの全欠席と、決算での「時期より品質」という慎重なトーンを重ね合わせると、2027年以降へずれ込む可能性が現実味を帯びてきたのは確かだろう。
今後の最大の試金石は、やはりベータテスト(CBT)の実施時期だ。大型オープンワールドの場合、リリースまでに複数回のグローバルテストを挟むのが通例であり、逆算するとテストの告知が出ないうちは年内リリースは苦しい。年末のThe Game Awardsで動きがあるか、それとも例年通りNetEaseが年末の決算・独自タイミングで情報を出してくるか——引き続き公式発表を注視したい。
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